8月15日に思う

今年もこの時期に清里現代美術館に行ってきました。
戦後の現代美術メインの美術館で、清里駅からほど近く、牧場や緑に囲まれたとても気持ちの良い場所で、子どもの頃から大好きなところです。

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メインは創作活動だけでなく、社会・政治活動でも知られる世界的な作家、Joseph Beuys。彼の作品もさることながら、関連した資料の収蔵は世界的レベルです。

清里現代美術館の目玉。Joseph Beuysのコーナーは数々の資料もあり、素晴らしいです。
清里現代美術館の目玉。Joseph Beuysのコーナーは数々の資料もあり、素晴らしいです。

本館の奥にある新展示室には膨大な資料とともに「平和」、「反戦」というテーマの一角があります。
昨年のエントリーにも書きましたが、John heartfieldの作品は”はっ”とさせられます。
戦場で屍の上を歩くハイエナのポスターは当時ゲリラ的にベルリン市内各地に貼り出され、ナチと戦争を痛烈に批判したと言われています。こんなにも生命を賭けた作品を世に問うていった作家はどの位いるのでしょう?

John Heartfieldの戦場のハイエナ

日本は芸術だけでなく、学問、思想、宗教などが社会や政治に関わることがどうも少ない様に思えます。
前出のJoseph Beuysが「人間は誰でも芸術家であり、自分自身の自由さから、「未来の社会秩序」という「総合芸術作品」内における他者とのさまざまな位置を規定するのを学ぶのである(wikipediaより引用)」と言った様に、生きることは社会とコミットをしていくということだと思います。だからこそ、こういった作品に直に触れることが私たちには必要なのではないでしょうか?

とても残念なことに、今年の秋ころで閉館を予定しているとのこと。こんなに素晴らしい物に触れるチャンスがあと僅かです。
特に戦争を考える機会の多いこの時期だからこそ、訪れてみては如何でしょうか?
そういったことを抜きにしても、展示自体がとても魅力的ですよ!

清里現代美術館 http://www7.ocn.ne.jp/~kimoca/index.html