この4月に府中市議会の最高規範といえる、「議会基本条例」が制定されました。
今任期に議長から諮問された「議会改革検討委員会」のメンバーとして約二年半の時間をかけて、各会派から提案された案件を議論してまいりました。
その中の一つに、私の所属する会派、市民フォーラムが提案した「議会基本条例」が制定される運びになったのは、本当に嬉しいです。
市議会の役割やどういった権限があるのか、その中でどの様に市民に開かれた議会を創るのか。多数決でなく、全員の合意で議論を進めてまいりました。
今任期中に制定することを目指し、まずは現状の市議会を明文化し、運用しながら、市民の声も取り入れつつより良い市議会にしていこうと、全会派を代表した委員が一丸となって取り組むことはあまりないのではないでしょうか。
府中市議会の新たな一歩となりました。
これから、この条例とともに、府中市議会がますます、市民に開かれ、市民の代表としての市議会となるように、ぜひ皆さんのご意見をお聞かせ下さい!
【府中市議会基本条例】http://www.city.fuchu.tokyo.jp/gikai/minasan/kihonnjourei/kihonnjoureiseitei.html
最後に3月議会の本会議で述べた、条例案の賛成意見を貼り付けておきます。
「発言の機会をいただきありがとうございます。
市民フォーラムを代表して議会改革検討委員会の委員として、この議会基本条例を議論してまいりましたので、賛成の意見を述べさせて頂きます。
民主主義とは少数意見の尊重と多様性を認めるための制度であり、そのために議論に議論を重ね、なんとか落とし所を見出していくものであり、決して多数決を基本とするものではありません。
今回の議会改革検討委員会はまさにそのプロセスで議論を重ねるべく、全会派の代表者があつまり、多数決で決定するのではなく、全員の合意で議論を進めて参りました。
内容に関しても様々議論がありましたが、まずは今任期中に制定することを目指し、そのために現状の府中市議会を明文化し、変更することがあれば次の任期の府中市議会で市民の声を聞きながら議論を進めるということで合意しました。
そうした議論を重ね、合意を積み上げてきたからこそ、この議会基本条例は現府中市議会の民主主義の結晶であり、現在の府中市議会を体現したものだと考えております。
これをどのように活用して、市民に開かれた府中市議会をつくっていくのか。それはまずはこの条例を制定し、運用していく中で、市民とともに考えてさらに磨きをかけていくことであると考えます。
以上のことから本条例案に賛成の意を表して私の意見とさせて頂きます。」