始めてはいけない〜東京大空襲・戦災資料センター


毎年インターン生を受け入れています。
今年は縁あって江東区にある東京大空襲・戦災資料センター(https://tokyo-sensai.net/)にインターン生を連れていき、東京大空襲を経験された方のお話しを聞くことが出来ました。
仲間の議員さんや立憲ユースの学生たちも一緒に、当時のお話しを伺いました。

体験者の白石さんから当時、何があったのか、どうやって生き延びたのか、細かくお話しを頂きました。
「(戦争を)始めてはいけない」
このことを強く仰っていたことがとても印象的でした。
当時の日本の国力では完全に勝てるはずがなかった戦争。しかし、やめることが出来なかった。そうした戦争は常に一番被害を被るのは一般の市民です。だからこそ、戦争をするべきではなかったし、これからも戦争を始めてはいけない、と強く仰っていたことが忘れられません。
戦争を生き延びてくださったからこその言葉。時を経て、段々と当時を知る方が少なくなってしまっている今。若い人たちにしっかりと伝え、残していかなくてはいけないと考えます。

森ヨシヒコ八王子市議も

最後は吉田要区議のご厚意で江東区役所にて意見交換を。
江東区役所前には東京大空襲の犠牲者の鎮魂と世界の恒久平和を願う母子像、「希(ねが)い」があります。

インターン生、立憲ユースの学生の感想

本日、東京大空襲・戦災資料センターに訪問させて頂き、今現在も戦争が起こっているというこの状況下でもどこか戦争を他人事のように感じていた私にとって本日の体験は戦争というものがわたしの中で現実味を帯びさせてくれるとても大切なものとなりました。
戦争の記憶は風化させてはいけないことだと強く感じました。その為にもこのような施設を守り続ける事が大切なのではないかと思いました。
(インターン生・田中ももか)

東京大空襲・戦災資料センターでまず初めにNHKの東京大空襲をテーマにしたドキュメンタリーを要約したものを拝見しました。ドキュメンタリーの中では生々しい死体が山積みになったものや、ヒトの形をしているが、顔など全く判別できない黒焦げた死体などが流れました。今の21世紀を生きる我々では目にすることの無いものをみせられ、呆気にとられていました。安定した平和な世界が望まれてきて今後も望まれることは間違いないが、過去も現在においても平和な世界というのは実現されていない。そんな世の中をどう生きていかなくてはならないのかを深く考えさせられる経験だと感じた。今回、東京大空襲を実際に経験された方々の体験談を聞いて、理解をして終わりではなく、これから先どのように考え実行していくのかが重要な課題であると感じた。近年では改憲についても議論がなされるようになってきた。改憲については多くの議論を踏まえた前提条件が必須極まりないと今回の体験を元に感じ得た。
これからを生きる我々世代のひとつひとつの選択が重要になってくると感じさせられた。
(インターン生・下山愛斗)

地方都市の空襲について亡き祖父から話を聴き、故早乙女勝元氏の『東京大空襲』を拝読し、空襲について少しずつ考えてきました。焼夷弾や火の粉が空から降り、逃げ延びた先の川や橋でも多くの人が命を落とすとは、どのようなことか。
このたび史料の原物に触れ、東京大空襲を生き延びた方の言葉を拝聴し、新たに考えることが増えました。政府広報で「防空」が勧奨され、踏みとどまることが民間人の義務とされた故の被害拡大。少し前まで共にいた家族の行方が知れなくなる恐ろしさ。いつ終わるとも知れず繰り返された東京への空襲。人道に悖る米軍の「戦略爆撃」思想と、日本軍もまた中国への空襲の加害者だった事実。今も残る都内の公園や寺に、多くの遺骨が「仮埋葬」されたこと。援護と継承を求めた戦後の運動と、今なお果たされない国の責任。
本当は今の日本と地続きである「空襲」を、直接の体験がまもなく伺えなくなる現在に改めて引き受けていくために、貴重な物や言葉をどう活かせばいいのか。大きな手掛かりを頂きました。大切な機会を、誠にありがとうございました。
(立憲ユース・岸田昌也)

今回の資料館訪問では、今まで詳しく知らなかった東京大空襲について被害の実相などを詳しく知ることができたのでよかったです。空襲の被害者の方から直接お話を聞くということは、教科書からは知ることのできない戦争の悲惨さを知ることができる貴重な機会であるし、そのような機会をいただけたことには感謝しかないです。罪のない多くの人に小銭が溶けてしまったり、人間が炭になってしまうような高温の中で最期を迎えさせた責任はやはり戦前の政治の責任にあると思います。今の憲法がそうした戦前の政治や軍部の暴走の反省の上に立っていることを国民一人ひとりがしっかり認識しないと再び同じことが繰り返されるのではないかと危惧しています。東京大空襲のような先の戦争の被害の実相や旧日本軍がアジア各地で行ったさまざまな残虐行為など、自国の歴史を全国民が理解しないと過去を繰り返すことは間違いないと思います。
(立憲ユース・大山倫輝)

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